フリーランス・案件

フリーランスとは?個人事業主との違いやメリット・デメリット、仕事の獲得方法について解説

近年、会社に所属せずに働く「フリーランス」という働き方が注目されています。「時間や場所にとらわれず自由に働きたい」「正当に評価されたい」と感じる人にとって、働き方を自分で選べる点がフリーランスの魅力と言えるでしょう。

この記事では、個人事業主との違いやメリット・デメリットをはじめ、フリーランスになる時に必要な手続きや仕事の獲得方法などをわかりやすく解説します。

目次
  1. フリーランスとは
  2. フリーランスが増えている背景
  3. フリーランスのメリット
  4. フリーランスのデメリット
  5. フリーランスの仕事の種類
  6. フリーランスになる時に必要な手続き
  7. フリーランスで仕事を獲得する方法
  8. フリーランスの仕事を探す際の注意点
  9. 知っておくべき「フリーランス新法」とは?
  10. 自分らしいフリーランスライフへの第一歩を踏み出そう

フリーランスとは

フリーランスとは、法律上で定められた職種ではなく、働き方の呼称です。特定の企業や組織に属さずに個人で仕事を請け負う働き方を指し、業務内容に応じて契約し報酬を受け取ります。資格や実績も不要なため、誰でもフリーランスになることが可能です。

近年では、会社に勤めながらも副業でフリーランスとして働く人も増えています。企業と雇用契約を結ばないため、有給休暇や残業代、解雇の制限などの労働基準法は適用されない点も特徴です。

フリーランスと個人事業主の違い

フリーランスは組織に属さない働き方の総称で、個人事業主は税務上の区分です。個人事業主は、「開業届」を提出し継続して事業を行っている個人のことを指します。

フリーランスには、個人事業主だけでなく、法人化している人(一人社長)や開業届を出していない人も含まれます。

フリーランスと自営業の違い

自営業は、会社に雇われず自ら事業を営む人の総称です。一般的には、実店舗を構える人は「自営業」、店舗を持たず自身のスキルを切り売りして働くスタイルを「フリーランス」と区分されます。

しかし、明確な区分はないため、フリーランスの人が自営業者と名乗っても問題はありません。フリーランスも自営業も、確定申告では「個人事業主」として扱われるのが一般的です。

フリーランスと業務委託の違い

「業務委託」は働き方ではなく、契約の形態を指します。企業が外部の個人や法人に対し、特定の業務を依頼する契約(請負契約や準委任契約)を「業務委託契約」と呼びます。

フリーランスは、この業務委託契約を締結して仕事をするのが一般的です。

フリーランスが増えている背景

近年、フリーランスが増えている背景には、副業の解禁やリモートワークの普及などが考えられます。

『ランサーズ』が発表したフリーランス実態調査では、2024年のフリーランス人工は1,303万人となり、10年前より366万人増えていることがわかりました。

フリーランス人口推移
画像引用元:フリーランス実態調査 2024年|ランサーズ

フリーランスのメリット

フリーランスのメリット

自由に働けるというイメージが強いフリーランスですが、実際にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、フリーランスのメリットを3つ解説します。

働き方の自由度が高い

フリーランスのメリットは、働き方の自由度が高い点です。企業や組織に属さないため、場所や時間に捉われずに働けます。例えば、「週4日だけ働きたい」「週末に働き平日休みたい」など希望の働き方を叶えやすいのが大きなメリットと言えるでしょう。

企業によっては、勤務時間や勤務場所の指定がある場合もあるため、受注する際は業務内容や条件の確認は必須です。

仕事内容を選べる

仕事内容を選べる点もフリーランスのメリットです。会社員の場合、会社の方針や配属などで、仕事内容を選ぶのが難しいでしょう。

一方フリーランスであれば、自分のスキルが活かせる仕事や挑戦してみたい分野の仕事など、仕事を選ぶことが可能です。

収入アップが目指せる

フリーランスのメリットは、自分のスキルや努力がダイレクトに報酬に反映される点です。会社員の場合、どれだけ成果を上げても給与体系の枠内に収まりがちですが、フリーランスには「給与上限」がありません。

高単価な案件を獲得したり、複数の案件を並行してこなしたりすることで、会社員時代の月収を大きく上回るケースも珍しくありません。

働いた分だけ報酬が得られると、仕事のモチベーションにもつながりますね!

人間関係のストレスが少ない

「人間関係の悩み」を大幅に軽減できるのも、フリーランスの大きなメリットです。フリーランスの場合、「このクライアントとは価値観が合わない」と感じたら、次回の契約を更新しない選択ができます。

また、会社特有の派閥争いや、形骸化した長い会議に時間を奪われることもありません。苦手な上司や同僚と無理に付き合わなくていいため、ストレスを最小限に抑えることが可能です。

「仕事の成果」に集中できる環境を自ら構築できるため、自己肯定感も高まりやすくなるでしょう。

フリーランスのデメリット

フリーランスのデメリット

フリーランスは自由度が高い一方で、会社員のような安定性がありません。独立してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、フリーランスのデメリットを理解しておきましょう。

収入が不安定

フリーランスのデメリットは収入が不安定になるリスクがある点です。フリーランスは案件ごとに報酬を受け取るため、プロジェクトの終了とともに契約を切られる可能性があります。

基本的には働いた分だけ報酬が得られるため、受注数が少ない月や体調を崩して稼働ができない月などは収入も下がってしまいます。

自己管理スキルが必要

フリーランスは、スケジュールやタスクの管理、確定申告など、仕事に関することは自身で責任を負います。複数企業と契約して案件を進める場合は、特にスケジュールやタスクの管理が重要です。フリーランスの場合、企業から細かい進捗確認がないケースもあるため、タスク管理ツールなどを活用するといいでしょう。

また、会社員なら会社で対応してくれる年末調整がないため、フリーランスは自身で確定申告を行う必要があります。複式簿記での帳簿付けは専門的な知識が必要なため、会計ソフトを活用するのがおすすめです。

福利厚生など会社からの恩恵がない

フリーランスは、有給休暇やボーナスなど、会社員のような会社の福利厚生がありません。会社員であれば、健康保険を「労使折半」で会社は半分支払ってくれますが、フリーランスは国民健康保険へ切り替わり全額自己負担となります。

また、会社員とは異なり社会的信用が低下し、クレジットカードや住宅ローンの審査に通りづらくなる傾向があります。大きな契約は会社員時代に済ませておくといいでしょう。

他者との関わりが減る

フリーランスは「人間関係のストレスがない」ことの裏返しとして、社会的な孤立感を抱きやすくなります。在宅業務であれば、一日中誰とも話さずにパソコンに向かうことも珍しくありません。

そのため、ちょっとした雑談から生まれるアイデアや、困った時にすぐ相談できる仲間がいないことは、精神的な負担になる場合があります。会社にいれば自然と入ってくる業界トレンドや社内ノウハウも、自らキャッチアップし続けるなど、スキルアップには能動的でいることが重要です。

フリーランスの仕事の種類

フリーランスの仕事は、オンラインで完結するものが多く、エンジニアやライター、事務系などがあります。難易度や収入の目安、必要なスキルを以下に表にまとめました。

フリーランスの仕事の種類

カテゴリ 難易度 主なスキル
エンジニア 各種プログラミング言語など
デザイン 中〜高 Photoshop、Illustratorなど
マーケティング 中〜高 分析力、論理的思考など
ライティング 低〜中 文章力、SEO知識など
事務サポート PC基本操作、正確性など

次の章で、具体的な仕事内容をご紹介します。

クリエイティブ・デザイン系

クリエイティブ・デザイン系は、視覚的なアウトプットを行う職種です。SNSの普及により、静止画だけでなく動画の需要が増加傾向にあります。

職種 内容
グラフィックデザイナー ロゴ、名刺、チラシなどの制作
Webデザイナー サイトのレイアウトやバナー制作
動画編集者 YouTubeやTikTok、広告動画の編集
イラストレーター キャラクターデザインや書籍の挿絵。

IT・エンジニアリング系

IT・エンジニアリング系は、専門性が高く、フリーランスの中でも平均単価が高い傾向にある職種です。

職種 内容
Webエンジニア サイトのシステム構築(フロントエンド・バックエンド)
アプリ開発エンジニア iOS/Androidアプリの開発
プログラミング講師 スクールや個人向けの指導
インフラエンジニア サーバーの構築や保守・運用

ライティング・編集系

ライティング・編集系は、初心者からでも参入しやすく、場所を選ばずに働けるのが魅力です。

職種 内容
Webライター コラム、ニュース、SEO記事の執筆
コピーライター キャッチコピーや広告文の作成
校正・校閲 テキストの誤字脱字チェックや事実確認
翻訳者 語学を活かした実務翻訳や字幕翻訳
編集者・ディレクター 企画立案やライターの管理

マーケティング・コンサル系

マーケティング・コンサル系は、企業の売上に直結する仕事のため、実績次第で高単価を狙えます。

職種 内容
SEOコンサルタント 検索順位を上げるための施策提案
SNS運用代行 企業のInstagramやX(旧Twitter)の運用
広告運用担当 GoogleやMeta広告の運用管理
データサイエンティスト データの分析・活用提案

事務・サポート系

事務・サポート系は、「オンライン秘書」などの需要が高まっており、几帳面な方に向いています。

職種 内容
オンライン秘書 スケジュール管理、メール対応、経理
カスタマーサポート 問い合わせへのチャット・メール対応
データ入力 指定のフォーマットへの数値入力

フリーランスになる時に必要な手続き

フリーランスになる際は、さまざまな手続きが必要になります。事前に準備しておくとスムーズです。

フリーランスになる際に必要な手続き一覧

手続き名 提出先 期限 重要度
開業届 税務署 開業から1か月以内 ★★★
青色申告承認申請書 税務署 開業から2か月以内 ★★★(節税に必須)
国民健康保険 役所 退職から14日以内 ★★★
国民年金 役所 退職から14日以内 ★★★
インボイス登録 税務署 任意 ★★☆

開業届と青色申告承認申請書の提出

開業届の提出は、法的には事業開始から1か月以内とされていますが、提出しなくても罰則はありません。しかし、節税メリットが非常に大きいため、本格的にフリーランスとして活動する場合は開業届の提出がおすすめです。

開業届と同時に「青色申告承認申請書」を提出すると、確定申告で最大65万円の「青色申告特別控除」が受けられます。例えば、事業所得が400万円の場合、そこから65万円を差し引いた335万円に対して税金が計算されるため、大きな節税になります。

メリットが多い開業届ですが、以下のケースでは注意が必要です。

  • 失業保険の受給が受けられなくなる場合がある
  • 家族の扶養から外れる場合がある

開業届を出すと「再就職の意思がない」とみなされ、失業手当が受けられなくなる場合があります。また、加入している健康保険組合によっては、開業届を提出した時点で(収入に関わらず)扶養から外れるルールがあるため、事前の確認が必須です。

<マイナンバーを活用した「e-Tax(電子申告)」を利用すれば、税務署に行かなくてもオンラインで開業届や青色申告の申請が簡単にできますよ!

保険や年金の切り替え

会社員から独立する場合、健康保険と年金の切り替えが必要です。保険は国民健康保険に加入が必要ですが、会社を退職後も一定期間であれば健康保険に加入できる(任意継続)制度を利用できます。

会社負担がなくなるため、保険料の支払いは退職時の約2倍になりますが、扶養家族がいる場合などは国民健康保険料金より安くなる場合があります。

>任意継続の利用には、対象条件や申請期間が決まっています。保険料がいくらになるかは、それぞれの保険機構に問い合わせると教えてくれますよ!

フリーランスで仕事を獲得する方法

フリーランスとして独立した後、どのように仕事を獲得できるのでしょうか。ここでは、案件の獲得方法を5つご紹介します。

クラウドソーシングサイトを利用する

初心者でも最も始めやすいのが、仕事を依頼したい企業と受注したい個人を繋ぐプラットフォームの活用です。代表的なサービスには、クラウドワークスやランサーズ、ココナラがあります。

プラットフォームを活用するメリット
  • 未経験OKの案件から専門的な開発案件まで幅広い
  • 報酬の仮払い制度があるため、未払いのリスクが低い
  • 実績(評価)を貯めることで、高単価な直接依頼が届くようになる

フリーランス専門のエージェントを活用する

エージェントは、エンジニアやデザイナー、マーケターなど、一定のスキルがある方におすすめの方法です。フリーランス専用のエージェントを活用しましょう。代表的なサービスには、レバテックフリーランス、ITプロパートナーズ、Workshipなどがあります。

エージェントを活用するメリット
  • 専任のアドバイザーが希望に合った案件を紹介・交渉してくれる
  • 週3日〜5日の常駐案件や高単価なリモート案件が多い

知人・前職からの紹介

フリーランスの案件獲得で成約率が高く、単価も安定するのが「人脈」です。知人・前職からの紹介であれば、エージェントへの手数料が発生しないため、手取り額が多くなる点も特徴です。

独立する際は「何ができるか」を周囲に伝えたり、定期的に近況を報告したり、地道な繋がりが重要になります。

知人・前職からの紹介のメリット
  • 過去の仕事ぶりを知っているため、信頼関係の構築が早い
  • 仲介手数料が発生しないため、手取り額が多くなる

SNSやポートフォリオサイトでの発信

仕事獲得には、X(旧Twitter)やInstagram、noteなどを活用して、自分のスキルを発信する方法もあります。自分の専門領域を発信し続けることで「この人にお願いしたい」という指名買いを獲得できる可能性があります。

SNSやポートフォリオサイトのメリット
  • ポートフォリオ(作品集)を公開していれば24時間体制の営業ツールになる
  • DM(ダイレクトメッセージ)経由で直接契約に繋がるケースもある

直営業・コミュニティへの参加

ターゲットとなる企業や個人に自分からアプローチをするのも一つの手段です。具体的なアプローチ方法には、企業の問い合わせフォームやメールがあります。

他にも、異業種交流会や、オンラインサロン、勉強会に参加して横の繋がりを作る方法もあります。コミュニティへの参加は、競合が少ないため、独自のポジションを築きやすい点が特徴です。

フリーランスの仕事を探す際の注意点

フリーランスは、自由な働き方ができる反面、契約内容を曖昧にすると大きなリスクを負うことになります。案件を受ける際は、以下の4点を確認しましょう。

報酬体系と支払い条件を明確にする

フリーランスの契約には、主に4つの報酬体系があります。仕事内容やリスク許容度に合わせて、最適なものを選べるようになりましょう。次の章にて、それぞれのメリット・デメリットも紹介します。

報酬体系の一覧表

報酬体系 特徴 注意点
固定報酬制 作業効率を上げれば上げるほど、実質的な時給単価が高くなる 修正回数の上限をあらかじめ決める
時給・日給・月給制 稼働した分だけ確実に報酬が得られ、収入の計算が立ちやすい 拘束時間が長くなりすぎないか確認
レベニューシェア プロジェクトが大ヒットすれば、固定報酬ではありえない高額報酬が得られる 契約期間と分配比率を厳密に書面化する
成果報酬制 自分のスキルが直接金額に反映されるため、腕一本で大きく稼げる 成果の定義を明確にする

固定報酬制(プロジェクト単位)

固定報酬制は、Webサイト制作やロゴデザインなど、ひとつの「成果物」に対してあらかじめ決まった金額が支払われる方式です。向いている仕事は、 ライティング、デザイン、システム開発などがあげられます。

  • メリット:作業効率を上げれば上げるほど、実質的な時給単価が高くなる。
  • デメリット:想定外の修正や工数が増えた場合、時給換算で赤字になるリスクがある。

時給・日給・月給制(稼働時間連動)

時給・日給・月給制は、働いた時間や日数に応じて報酬が発生する方式です。クライアントのオフィスに常駐したり、指示を仰ぎながら動く「準委任契約」でよく使われます。向いている仕事は、オンライン秘書、カスタマーサポート、常駐エンジニアなどがあります。

  • メリット:稼働した分だけ確実に報酬が得られ、収入の計算が立ちやすい。
  • デメリット:自分のスキルを上げて早く仕事を終わらせても、報酬が増えない(むしろ減る)というジレンマがある。

レベニューシェア(収益分配型)

レベニューシェアは、事業の売上や利益をあらかじめ決めた配分率で分け合う方式です。制作側もパートナーとして事業に参画する形になります。 アプリ開発、新規事業の立ち上げ、YouTubeディレクターなどで、採用される傾向にあります。

  • メリット:プロジェクトが大ヒットすれば、固定報酬ではありえない高額報酬が得られる。
  • デメリット:事業が失敗した場合、稼働した時間が無報酬(タダ働き)になるリスクがある。

成果報酬制(インセンティブ型)

成果報酬制は、「1件売れたら〇円」といった、具体的なアクション(コンバージョン)に応じて報酬が決まる方式です。例えば、営業代行、アフィリエイト、SNSマーケティングなどの仕事で使われる報酬体系です。

  • メリット:自分のスキルが直接金額に反映されるため、腕一本で大きく稼げる。
  • デメリット:成果が出ない限り報酬はゼロ。また、商材の魅力や景気に左右されやすい。

「業務範囲」を定義する

フリーランスで仕事を受ける場合、どこまでが自分の仕事で、どこからが追加料金になるのかを明確にすることが重要です。例えば、修正回数は「3回までは無料、それ以降は1回につき〇〇円」と決めておくのが理想です。

Web制作やデザインの場合は、「スマホ対応は含むか」「どのブラウザまで保証するか」で作業量が倍変わることもあります。契約時には、「業務範囲」の確認とすり合わせを必ず行うようにしましょう。

契約書の締結を徹底する

仕事を獲得する際、口約束での発注はトラブルの元です。必ず契約書の締結が完了してから業務を開始するようにしましょう。業務委託契約書などがない場合は、メールやチャットツールで証拠を残しておくことが重要です。

「業務内容・納期・報酬・修正条件」を送り、相手から「了解しました」という返信をもらっておくことが、万が一の際の証拠になります。

クライアントの信頼性をリサーチする

SNS経由や直営業の場合、相手が信頼できるかを見極める必要があります。クラウドソーシングサイトなら「評価数」や「過去のコメント」から、過去の実績や評判を見てみましょう。企業なら「公式サイト」や「所在地」を確認しましょう。

また、レスポンスの速さと丁寧さもポイントです。 契約前から返信が極端に遅い、または高圧的な態度のクライアントは、後にトラブルに発展する可能性が高いため注意が必要です。

【チェックリスト】契約前に確認すべき項目一覧

フリーランスで企業と契約を締結する前に確認すべき項目をまとめました。仕事探しの際にぜひ参考にしてください。

確認項目 内容
納期 物理的に不可能なスケジュールではないか
納品物 最終的なデータの形式(PDF, ai, jpg等)は指定されているか
著作権 納品後に著作権がどちらに帰属するか(基本はクライアント譲渡が多い)
瑕疵担保責任 納品後の不備(バグやミス)の修正期間はいつまでか?秘密保持(NDA)業務で知り得た情報を他言しない約束があるか
秘密保持(NDA) 業務で知り得た情報を他言しない約束があるか

知っておくべき「フリーランス新法」とは?

「フリーランス新法(フリーランス・事業者間取引適正化等法)」は、2024年11月1日に施行されました。この法律は、立場の弱い個人が企業と対等に、安心して働ける環境を作るためのものです。企業(発注者)がフリーランスに業務を委託する際の「守るべきルール」と「やってはいけない禁止事項」が定められています。

フリーランス新法の主な義務内容は以下です。

義務内容 詳細
取引条件の明示 仕事を依頼する際、業務内容、報酬額、支払期日などを書面またはメール等で即座に伝える
60日以内の報酬支払い 成果物を受け取った日から数えて、60日以内の出来る限り短い期間に報酬を支払う
ハラスメント対策 企業はフリーランスに対しても、セクハラやパワハラが起きないよう相談体制の整備をする
禁止行為 理由なく成果物の受け取り拒否、一方的な報酬減額、受領後の返品、不当なやり直しの禁止

もし企業がこの法律に違反し、行政からの改善命令にも従わなかった場合、「最大50万円の罰金」が科されるほか、「企業名の公表」が行われる可能性があります。

もし「報酬が支払われない」「不当な修正を何度も命じられる」といったトラブルに遭遇した際は、厚生労働省や公正取引委員会が設けている相談窓口も活用できます。フリーランスとして働き続けるためには、制度を正しく理解し「自分の身は自分で守る」という自律的な姿勢を持つことが重要です。

自分らしいフリーランスライフへの第一歩を踏み出そう

この記事のまとめ
  • フリーランスは特定の組織に属さず個人で仕事を請け負う働き方
  • フリーランスは自由度が高い働き方がメリットだが、収入が不安定などのデメリットもある
  • フリーランスの仕事には、エンジニアやライター、事務系などがある
  • フリーランスになる際は開業届の提出などさまざまな手続きが必要
  • 仕事を受ける際は、契約書の締結や報酬体系の確認が必須

フリーランスは、自分のスキル次第で「働く場所」「時間」「報酬」を自由にコントロールできる魅力的な働き方です。しかし、その自由を支えるためには、徹底した自己管理と「自分の身は自分で守る」という自律的な姿勢が重要になります。

開業届や青色申告の手続きなど、一見難しそうに思える準備も、最近はクラウドサービス等を利用すれば驚くほどスムーズに完了します。最初は仕事探しに不安を感じることもあるかもしれませんが、クラウドソーシングやエージェントの活用も検討し、まずは自分の強みを活かせる案件から着実に実績を作っていきましょう。